


moanyusky / JUST RELAX AND(CD)
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自分がこうだと強く考えたり行動に移したりした時に何かにつきまとわれてるような嫌な気分になる時がある。
そういう時にCDをケースから出して、レコードをジャケットから出して、目をつぶってごちゃごちゃにシャッフルして盤面をなるべく見ないように携帯の画面をなるべく見ないように再生する。
そうすると確かに大好きなあの曲や、一体これってなんだろうって不思議な感じになる。
名前や先入観が取り払われて音楽だけになる。
その微細な部分に燃え上がったり逆にテンションが下がったりする。
意外とそんなどうでもいいものに左右をされている一例だと思う。
そういう時に気づくのはやはり誰が何かでなく音楽が好きであり、だからこそその後の誰が何かという気づきが大事で。
最高のelectric musicを創り出す、関西を中心に活動するmoanyusky氏の今作は自分にとって大事にしたい部分が抽象されている一つの素晴らしい音楽だと思います。
2022年の異常すぎる日本に住む私達の色々な事がある日常の柔らかく/激昂して/微笑み/前に進むサウンドトラック。
JKTも素晴らしき(↓で触れられているけど裏紙に書かれてそれがうつってるのめちゃくちゃいい)タラウマラとprivacyのダブルネームリリース。
以下、moanyusky氏のwebstoreの文章を転載させて頂きます。
「タラウマラ」と「privacy」のWネーム作品
CD作品
2022年製作作品 priv002
2022年7月8日に録音をした音源を作品化しました。
この作品のジャケに描かれた部屋はタラウマラの土井さんのご子息である、ともねくんが描いた作品であり、そこにマリヲさんのデザインが加わり出来上がっています。
よく見ていただくとわかると思うのですが、文字が書かれた紙の裏に描かれているわけなのですが、それは誰かが誰かの事を思って書いた何かかもしれませんが、裏紙となり、書いた人の意図とは違った事が他者の方向へ動いていくようなことなのだと思っています。
私にとって音楽という現象はこのような事のように感じます。
そして、今回起こっていることも、全てこの事に集約出来るのでは無いかなと思っています。
この時点でやっと、このジャケが良いなぁと思った裏に書いてあった文字が読めたという事なのかもしれません。
つい最近に入って、privacyというレーベルを発足させて、そこから第一弾作品、「同時再生の夢」をリリースしたばかりですが、ずっと思考のうねりを共に返してきたタラウマラとのWネームということで、急遽作品を作ろうとなり、スムーズにストレスフリーにて、びっくりするぐらいのスピードでのリリースとなりました。
タラウマラの形にする素早さの凄さを感じています。
タラウマラの土井さん、マリヲさん、本当にありがとうございます。
録音した日は久々のライブを行う予定でした。
ライブに向けて、いつも通り仕上げて行ったわけなのですが、ライブ2日前ぐらいに急遽、イベントが無くなってしまったので、なんとも残念な気持ちでいっぱいになって、温めてきた楽曲も、もう触らないのだろうから、それもなんとも嫌だったので、一人でライブを再現しようと思ったのです。
その先にあったフロアに居たであろう、タラウマラの2人に聴いてほしいなと思って録音ボタンを押しました。
それが7月8日の朝の6時であり、50分弱の遊泳です。そこからのライブ録音一発録り、三曲入っていますが、切らずに一発トラックとしました。
録音を終えると、嫁さんや子供たちが起きてきて、いつも通りの日常が始まるわけです。
保育園に娘を連れていって、家に帰って、録音した音源を聴くと、思った以上に良いと思う音が鳴っていたので、CDRに焼き付けて、洗濯物を干して、食器洗いを済ませて、すぐに家を出ました。
地元の駅には警察官が立っており、何か事故でもあったのかなと思いながら、警察官を素通りして、電車に乗り込んだのが11時40分前後であり、ケイタイのヴァイブレーションが揺れて画面を見ると「安倍晋三銃撃 大和西大寺」と見出しがなっていたわけです。
なぜ西大寺。まったくよくわからないまま、幻覚を見ているのではないか。周りを見渡すと同じような顔をしてケイタイを観ていた人たちばかりでした。
西大寺につけば、駅前には人が押し寄せており、救急車、消防車、警察車両がうごめく、まさに混乱状態という言葉がぴったり来る状態で、私は逃げるように、やってきた難波行きの電車に乗って、大阪淡路に向かいました。
車内は静かであり、眠りこけている人も多数いるような普通の情景でした。
タラウマラに着くと土井さんとマリヲさんが居て、安倍晋三の話をほんの少しだけして、CDRにおさめられた音源を聴きながら、その日は忙しく、自転車の修理など続々と人が押し寄せてくるわけで、数分すれば銃殺された人の事など忘れていたわけです。土井さんは店に入ったり出たりしながら、私はタラウマラにある商品を眺めていました。
何か色々な嫌な事もたくさん起こるから、人の言葉に変えたりましょう。何かやりましょうか。と始まったような作品だったと思っています。
作者の意図など考えず、勝手に色々やることなど、みんな当たり前にしてやっている事だけど、そこは見ないようにしているわけであるから、みんなわからないわけであって、それは何とも音楽的だなと思い、私はなんだか凄くそこに落ち着いた事に手応えを感じたのです。
もし、この録音はいつですかと聞かれた時に、忘れたとしても、安倍晋三が射殺した時ですと言える、忘れ癖が激しくなった自分に良きマークがついたなぁというぐらいだと感じます。
何の感情も生まれなかったですけど、どちらかと言えば、トカレフや散弾銃ではなく、子供が作ったようなガムテープぐるぐる巻きの自作の銃で殺される男の事を思って、普通に死なない人だとは思っていたが、あんなので撃たれるなんてと思った時に少し面白かったのです。
銃撃した男が決行する期間内に私も自作の曲を作っていた事、男はその日決行出来たが、自分はライブが出来なかった、この違いがあるぐらいなのですが、あの異常なぐらいに出ていた煙には面白さなどは無く、怖さしかないなと思ったわけです。
献花を置かないでくださいと貼り紙が貼っていたとしてもチラホラ花は置かれており、その前を通る人はガードレールを拝んでいるわけであって、私にはよくわからない感覚なのですけど、西大寺の駅中にある花屋や百貨店に入ってる花屋は1年間の売り上げを、数日間で叩き出しているわけであって、献花にいかがですか?などの貼り紙を貼っている、悲しんでいる人と喜んでいる人が同時に鳴っているわけなのですが、後者のそういう気持ちはわかるのだけど、やっぱり拝んだりしている人たちの気持ちはわからないと思うわけです。静まり返る現場を通るたびにそんなことを考えます。
ジェイムスブラウンが亡くなった時に葬式に参列したのはパブリックエナミーのチャックDぐらいであり、人はやっぱり人の自分勝手な言葉にしかそれを使えないですし、生まれ出るものといえば、人の作った曲の一部分をサンプリングして大金を作り、動かすと言った事ぐらいのものなのではないかなと思ったりしています。
国葬が決まりましたが、それもそこに対するカウンターが水を得た魚のように人を動かす原動力となるぐらいなのでしょう。
仕事をしている時に百均で買ってきたであろう保冷バックの持ち手に「JUST RELAX AND」と書かれているわけであり、ANDの次を考えた、日々の想いは、時に逃げ道として、盆地育ちの海のない人間が、唯一背泳ぎかました瞬間が今回出来上がった作品なのではないかなと思ったりするわけです。
ここまで書いた文章がもしかすると、ジャケの裏に書いてあったのかもしれませんが、それを知っている人からすれば、ええ加減な事にひん曲げるなぁと想い、次のカウンターが同時に発動し、また次へと何か人の言葉が出来上がっていくのだと思っています。
あの時のライブでご一緒するはずだった偉大なる音楽家に今回の作品のライナーをオファーしていたのですが、色々な理由があり、形にはならなかったのですが、このジャケの裏側に書かれた文章のように私はなんて書くのだろうなぁと、日々生きながら考えている今日この頃であります。
そういう存在が音楽であり、音楽家では無いかなと私は強く思います。
グルーヴとか、みんなでうわぁってなるのとかに喜びを見出せなかった人間のダンストラックです。
2022年9月5日 moanyusky
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